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手土産で喜ばれるワイン|気の利いたワインセレクトでワンランク上の演出

公開:2021年12月15日 更新:2021年12月15日
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友人宅に誘ってもらったり、ホームパーティーのお誘いを受ける機会ってありますよね。ワインエキスパートの資格を持つ筆者が、簡単で役に立つワインの知識とともに、手土産におすすめのワインを紹介します。気の利いた手土産を持参して、株を上げちゃいましょう!

この記事を書いた人

フェイ
フェイ (ワインエキスパート保有)

日本ソムリエ協会認定J.S.A.ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA。ワインにハマったきっかけは「神の雫」というミーハーなものでしたが、その奥の深さに魅了されました。ワイン歴17年の知識と経験で、わかりやすくワインの楽しみ方を伝えます。

友人宅に誘ってもらったり、ホームパーティーのお誘いを受ける機会ってありますよね。そんな時、手土産に何を持っていくか悩むことありませんか?

食後にみんなで食べることができるデザートなどを手土産にする方が多いと思います。そして、お酒を手土産にする方もいますよね。

でもホームパーティーの場合、複数の方が招待されているケースだと、かぶっちゃうことって多いと思うんです。そんな時に、ちょっと気の利いたワインを手土産にできると良いと思いませんか?

この記事では、ワインエキスパートの資格を持つ筆者が、簡単で役に立つワインの知識とともに手土産におすすめのワインを紹介します。 気の利いた手土産を持参して、株を上げちゃいましょう!

そもそも手土産にワインは向いているのか?

皆さん、ワインを買ってきて、その日の夕飯ですぐに飲んじゃうことってありますよね。実は、あんまり良いことではないんです。

ワインは生き物なので、温度や光、そして振動などから大きな影響を受けます。一番影響が大きいのは温度ですが、振動も大きなマイナス要因なんです。

ワインは、本来であれば、1週間位安置させる必要があります。特にヴィンテージワインの場合は、3週間以上セラーで静かに安置させたいところです。

それは、ワインの本来持つポテンシャルが閉じている状態だからです。ワインも人と同じで、長時間旅をすれば疲れてしまいます。回復する時間が必要ということですね。

つまり、手土産にワインを持参して、すぐにみんなで飲むのは本来NGなんです。

ホストへの土産にする

では、手土産にワインはやめた方が良いかと言うと、そういうわけではありません。一番簡単なのは、ホストへの土産にすれば良いんです。

前述した振動の影響を伝えて、

「一週間後にご夫婦で楽しんでください」

「今度感想聞かせてくださいね」

と言った感じです。

ホムパでみんなで飲みたい場合

「このワインすごく美味しいから、みんなと一緒に飲みたい」

「みんなと美味しさを共有したい」

そういうこともあると思います。そんな時は、急なお誘いじゃないなら、ホストに事情を話して事前にホスト宅へ送るという手もあります。

ワインセラーは誰もが持っているわけではないので、新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室に入れておいてもらいましょう。

それほど気にしなくてもいい?

ただ、手土産にするワインがヴィンテージワインやそれほど高価なものではない場合は、そこまで気にする必要はないと筆者は思います。 散々ネガティブな理由を並べておきながら、申し訳ありません。

要するに、大事なことは、振動はワインにとって良くないという事実を知っていることです。

当日に持ち込んだ場合でも、そのことを伝えた上で、飲む飲まないの判断はその場の雰囲気に任せて良いと思います。

手土産に喜ばれるワイン

さて、本題の手土産に喜ばれるワインの話をしましょう。

高価なワインを手土産にできるなら、それだけで十分なアピールだと思うんです。でも、手土産にそんなに高価なものを用意するのも大変ですよね。

例えばデザートなら予算は、2,000円〜3,000円程度だと思います。しかし、ワインで2,000円〜3,000円という価格帯は、むしろ安い価格帯です。

そこで重要になってくるのが、ウンチクです(笑)。

ウンチクでワインに付加価値を付けることで、リーズナブルなワインでもホストに喜んでもらうことができるのです。

スパークリングワインを手土産にしたいなら

やはり、泡ものは華やかで良いと思います。お祝いや記念日に向いていますし、もちろんパーティにも最高ですよね。

でも手土産にするなら、スペインのCAVA(カヴァ)とか、新世界(オーストラリア、チリなど)のスパークリングワインだとちょっと残念なイメージ。ここは、少し頑張ってシャンパーニュにしましょう。

シャンパーニュの定義

多くのみなさんが、泡もののワインのことを「シャンパン」とか「シャンパーニュ」と呼びますよね。

実は「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方でつくられたものだけしか名乗ることができません。

また、シャンパンと名乗るには、つくられた地域だけでなく、瓶内二次発酵という製法でつくられていること、熟成期間などさまざまな規定を満たしている必要があります。

シャンパーニュの種類

詳細に説明しようとするとキリが無いので、今回はこれだけ覚えてください。

シャンパーニュのタイプは、大きく2つ。

  • ブラン・ド・ブラン(白ぶどうだけを使用してつくられたシャンパーニュ)
  • ブラン・ド・ノワール(黒ブドウだけを使用してつくられたシャンパーニュ)

今は、スパークリングワイン全体でも使われていますが、元々はフランス・シャンパーニュのラベル表示に使われていた言葉です。

ブラン・ド・ブランはフランス語で「白の白」、ブラン・ド・ノワールは「黒の白」という意味です。

シャンパーニュにおいて、法律で使用が許されている主要品種は、白ブドウはシャルドネ、黒ブドウはピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、です。 黒ブドウからつくられたシャンパーニュって、違和感があるかもしれません。

でも、果皮を加えずに果汁だけを発酵させることで、黒ブドウからも白ワインのような色調のワインをつくることができるんです。

シャンパーニュと季節

ブラン・ド・ブランの特徴は、キレの良い酸、とミネラル感です。

もちろん、香りの特徴は、柑橘系からナッツ、ハチミツなど多彩ですが、ざっくりとした傾向の話です。それゆえに、春や夏により美味しく感じると思います。

一方、ブラン・ド・ノワールの特徴は、ふくよかでどっしりとしたところ。ピノ・ノワールを使用するため、厚みのある骨格のしっかりしたタイプが多いと思います。

こちらは、秋冬におすすめです。

季節によって、使い分けると良いと思います。

ホストに渡す時に、この特徴を一言加えるだけで、印象的な手土産になること間違いなしです。

おすすめのシャンパーニュ

それでは、おすすめのシャンパーニュを紹介しましょう。 シャンパーニュは、どうしても価格が高くなってしまうので、予算オーバーの場合は、白ワインか赤ワインを選ぶほうが良いと思います。

ブラン・ド・ブラン

ラルマンディエ・ベルニエ ラティテュード ブラン・ド・ブラン エクストラブリュット 750ml

キュヴェ・デ・フォンダトゥール ブリュット N.V. 白 750ml 「自然派ワイン」デロ=ドゥリュニー

ブラン・ド・ノワール

ドゥロ ブランドノワール 750ml

アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット R.M ダミアン ショーヴェ

バロン ドーヴェルニュ グラン クリュ ブラン ド ノワール フィーヌ フルール ド ブジー ブリュット

白ワインを手土産にしたいなら

ホストが白ワイン好きなど、白ワインを手土産にしたい場合もありますよね。

今回は、印象的なフレーバーの2種類のぶどう品種を紹介します。どちらもわかりやすい特徴があります。

リースリング

リースリングはドイツを代表するワイン。

発祥地はドイツ・ライン川流域で、ドイツ語で「流れる」という意味を持つ「riesen」から「リースリング」と名付けられました。

開花時に雨がたくさん降ると、花が地面に落ちて流れてしまうという特徴があったからと言われてます。

15世紀には、フランスのアルザス地方でもリースリングの栽培が始まりました。

今回おすすめしたいのは、アルザスのリースリングです。アルザスのリースリングは冷涼な地域で栽培されるため、キレの良い酸が特徴です。つまり、夏向きの白ワインと言えるでしょう。

そして、わかりやすい特徴があります。

それは、「レモン」です。

もちろん商品による差はありますが、割と共通してこのニュアンスを感じることができると思います。

ホムパで飲む機会があったら、ぜひ皆さんにこう言ってみてください。

「舌の奥に流し込むと酸っぱっ!てなるよ」

盛り上がると思いますよ。

ゲヴェルツトラミネール

ゲヴェルツトラミネールって、舌噛みそうですよね。

イタリア北部のトラミナーという品種が起源で、1511年にフランス・アルザス地方で栽培が始まりました。

こちらもリースリング同様に冷涼なエリアを好む品種です。ぶどうはうっすらときれいなピンク色をしています。

そして、この品種も、とてもわかりやすい特徴があります。

それは、「ライチ」です。

かなりの確率で、ライチの香りがします。

そして、ほのかにマスカットのような果物の甘いニュアンスがあるので、女性ウケが良い品種といえます。

こちらも皆さんにぜひ言ってみてください。

「ライチの香りがするでしょ?」って。

今回紹介した2つの品種、リースリングはどちらかというと夏向きのワインと言えますが、ゲヴェルツトラミネールはオールシーズン大丈夫です。

おすすめの白ワイン

それでは、おすすめの白ワインを紹介しましょう。

リースリング

リースリング レオン・マンバック 2018年 フランス アルザス 辛口 750ml

アルザス リースリング グリンツベルグ 2019 ローラン・シュミット 白

アルザス リースリング プランN 2018年 ドメーヌ・ローラン・シュミット 750ml

ゲヴェルツトラミネール

アルザス ゲヴュルツトラミネール 2019 アルベール・マン

アルザス ゲヴュルツトラミネール 2017年 ドメーヌ ウンブレヒト 750ml

ゲヴュルツトラミネール レオン・マンバック 2017年 750ml

赤ワインを手土産にしたいなら

最後に赤ワインを手土産にする場合のポイントについて触れたいと思います。

赤ワインといっても無数に種類があって、何を選べば良いかわからなくて普通だと思います。だからこそ、何度も言って申し訳ないですが、ウンチクがあると印象的な手土産になると思います。

今回は、フランス・ブルゴーニュ地方のワインのエチケット(ワインのラベル)に関するウンチクを紹介します。

エチケットの見方

下記の画像を見てください。

  • 1. Vosne Romanee:村名
  • 2. 1er Cru:1級畑
  • 3. Clos des Reas:畑名
  • 4. (Monopole):生産者の単独所有の畑という意味
  • 5. Domaine Michel Gro:生産者

つまり、こういうことです。

  • 1. フランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村にある
  • 2. 1級畑の
  • 3. クロ・デ・レアで採れたぶどうで
  • 4. (単独所有):ミシェル・グロさんが単独で所有する畑
  • 5. ミシェル・グロさんがつくったワイン

このワインのお値段15,675円です(※2021年11月現在)。

ちょっと手土産には高価すぎますね。次にこの画像を見てください。

  • 1. Vosne Romanee:村名 → Bourgone
  • 2. 1er Cru:1級畑 → 表記なし
  • 3. Clos des Reas:畑名 → 表記なし
  • 4. Monopole:単独所有という意味 → 表記なし
  • 5. Domaine Michel Gro:生産者

こちらは、同じエチケットのデザインですが、表記内容が少ないですよね。

  • 1. ブルゴーニュ地方にあるどこかの畑(ブレンドの場合もある)で採れたぶどうで
  • 2. 表記なし
  • 3. 表記なし
  • 4. 表記なし
  • 5. ミシェル・グロさんがつくったワインです

このワインのお値段3,465円です(※2021年11月現在)。

同じ生産者のワインですが、値段は最初のワインの約1/5です。

なぜこんなに値段が違うのか?

簡単に言うと、ブルゴーニュ地方のワインは、原料のぶどうが採れた畑が限定されればされるほど質が高い(価格が高い)ということです。

このミシェル・グロさんのワインも実はもう少し段階があります。

  • 1. Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas(畑)
  • 2. Vosne Romanee(村)
  • 3. Haute Cotes de Nuites(エリア)
  • 4. Bourgone(地方)

1から順に価格が高いということです。

ただ、3と4はそれほど差がないので、ヴィンテージによって、またショップの価格設定によっては入れ替わることがあるかもしれません。

補足ですが、生産者によっては、特級畑を所有している場合もありますし、ミシェル・グロさんは、1と2については、他の村や畑もつくってます。

このように3と4のランクのワインであれば、3,000円〜4,000円で購入できます。

人気の生産者のワインも、ACブルゴーニュ(ACブル)と呼ばれるクラスであればお手頃な価格で購入することができるのです。

ブルゴーニュのほとんどの生産者がACブルをつくっているので、人気の生産者のつくるACブルを探してみましょう。

おすすめの赤ワイン

それでは、おすすめの赤ワインを紹介しましょう。

説明で使った生産者ミシェル・グロのワインです。

もし予算に余裕があるようなら、飲み比べてみると楽しいと思います。

ミシェル・グロ

ブルゴーニュ ルージュ 2018 ミシェル グロ 750ml

ミッシェル グロ ヴォーヌ ロマネ 2018 750ml

手土産で喜ばれるワイン|まとめ

  • 手土産にするワインは、その日すぐに飲むのではなく、ホストに後日楽しんでもらう方が望ましい
  • ワインを手土産にする場合は、なぜそのワインを選んだのかウンチクがあった方が良い
  • シャンパーニュを手土産にするなら、春夏はブラン・ド・ブラン、秋冬はブラン・ド・ノワール
  • 白ワインを手土産にするなら、香りやフレーバーが特徴的なものを選ぶ
  • 赤ワインを手土産にするなら、人気生産者のACブルゴーニュを選ぶ

※この記事は2021年11月時点の各社公式発表情報を元に作成しています。商品や金額が異なっている場合もございますのでご了承ください。
※また本記事に掲載の感想は、個人の感想です。

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