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ホームパーティー|気の利いたワインセレクトでワンランク上の演出

公開:2021年12月15日 更新:2021年12月15日
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ワンランク上のワインをセレクトして、そのワインの特徴を感じながらホームパーティを楽しみませんか? この記事では、ワインエキスパートの資格を持つ筆者が、簡単で役に立つワインの知識と共におすすめのワインを紹介します。

この記事を書いた人

フェイ
フェイ (ワインエキスパート保有)

日本ソムリエ協会認定J.S.A.ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA。ワインにハマったきっかけは「神の雫」というミーハーなものでしたが、その奥の深さに魅了されました。ワイン歴17年の知識と経験で、わかりやすくワインの楽しみ方を伝えます。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外食する機会が一気に減りました。

一方で、気の知れた仲間が集まってのホームパーティー需要は増えたのではないでしょうか? ホームパーティーと言えば美味しい料理とワインです。

1,000円前後の安旨ワインを気兼ねなく飲みながらワイワイ騒ぐのも、もちろん楽しいのです。

でも、ワンランク上のワインをセレクトして、そのワインの特徴を感じながら飲むことで更に楽しみが増します。

この記事では、ワインエキスパートの資格を持つ筆者が、簡単で役に立つワインの知識と共におすすめのワインを紹介します。

気の利いたワインセレクトで、ワンランク上のホームパーティーを演出しましょう。

シャンパーニュで乾杯

ホームパーティーのスタートはやはり泡ものですよね。

もちろんビールも美味しいですが、ここはおしゃれにシャンパーニュにしましょう!

シャンパーニュの定義

多くのみなさんが、泡もののワインのことを「シャンパン」とか「シャンパーニュ」と呼びますよね。

実は「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方でつくられたものだけしか名乗ることができません。

また、シャンパンと名乗るには、つくられた地域だけでなく、瓶内二次発酵という製法でつくられていること、熟成期間などさまざまな規定を満たしている必要があります。

スパークリングワイン

「シャンパン」を含む発泡しているワイン全般の総称は、スパークリングワインです。 スパークリングワインは、各国で呼び名が違います。

呼び名 代表的なスパークリング
フランス ヴァン・ムスー シャンパン、クレマン
イタリア スプマンテ プロセッコ、フランチャコルタ、ランブルスコ
ドイツ シャウムヴァイン ゼクト
スペイン エスプモーソ カヴァ
その他地域 スパークリングワイン

みなさんが、スーパーで目にする1,000円前後のお買い得のスパークリングワインは、エチケット(ラベル)に「CAVA」と表記されていませんか?

はい、それはシャンパンではなく、スペインのスパークリングワイン「カヴァ」なんです。

おすすめのシャンパーニュ:ドゥラモット

今回おすすめしたいのは、フランス シャンパーニュ ドゥラモット ブリュット です。

筆者の一番好きなシャンパーニュは幻のシャンパーニュと呼ばれる「サロン」。数回しか飲んだことがありませんが、飲んだだけでも話題になるほどです。

なめらかな舌触り、しなやかなミネラル、絶妙なバランスの酸。そして、繊細ながらもしっかりとした果実味の余韻がゆったり長く続きます。

サロンは、パリの毛皮商ユジェーヌ・エメ・サロンが趣味でつくっていたものが、やがてパリの一流レストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュとして採用され、名だたる著名人や富裕層たちに提供されるようになりました。

当時の上流階級の間で話題となり、1914年に設立されたメゾンです。

“単一品種(シャルドネ)、単一村、単一ヴィンテージ”にこだわり、シャンパーニュを代表する白ブドウ品種であるシャルドネ種の産地として名高いエリアのコート・デ・ブラン地区メニル・シュル・オジェ村のブドウのみを使用しています。

ブドウが極めてよい年にしかつくられないため、この100年の間にわずか38ヴィンテージしか存在しません。

これが“幻のシャンパーニュ”と呼ばれるゆえんです。

サロンのヴィンテージは下記の通り。

1921、1925、1928、1934、1937、1942、1943、1946、1947、1948、1949、1951、1953、1955、1956、1959、1961、1964、1966、1969、1971、1973、1976、1979、1982、1983、1985、1988、1990、1995、1996、1997、1999、2002、2004、2006、2007、2008

特に素晴らしいと言われているのが、1996、1988、2002です。

ちなみに筆者が飲んだのは、1997、1999、2002。

そして、この「サロン」まあ、お高い。

2007年ヴィンテージが15万円くらいします(筆者が飲んだ頃は、まだ3万円程度で購入できました)。

前置きが長くなってしまいましたが、本題に戻しましょう。

「ドゥラモット」は、「サロン」がつくられない年に、通常使用するブドウに「サロン」用のシャルドネを加えてつくられます。

こちらも、シャルドネはコート・デ・ブラン地区のものを使用しています。 「ドゥラモット」は、「サロン」のセカンドではなく、1760年にランスに設立された老舗メゾンですが、”サロンの妹”と呼ばれているのです。

「サロン」も「ドゥラモット」も、シャルドネおよびコート・デ・ブランの個性をそれぞれのスタイルで優雅に表現しています。

そして、「ドゥラモット」は「サロン」と比べて圧倒的に安い!

ちょっと背伸びすれば買えちゃいます。

つまり、非常にリーズナブルなコストで、幻のシャンパーニュ「サロン」の雰囲気が味わえるんです。

ちょっと楽しくありませんか?

シャンパーニュに合わせる料理

ドゥラモットに合わせる料理を紹介させていただきます。

簡単で、美味しくて、映える(これ大事)!

基本的にシャンパーニュには、なんでも合うと思いますが、今回は前菜におすすめの2品を紹介します。

ブッラータチーズとトマトのサラダ

トマトに刻んだ大量のパセリをトッピング。

ドレッシングは、オリジナルですが、サウザンアイランドやイタリアンドレッシングでも良いと思います。

そして、主役はブッラータチーズです。ブッラータチーズをトマトと一緒に食べると最高に美味しいですよ。

<材料>
ブッラータチーズ:1個
トマト:3〜4個
パセリ:15本程度
ドレッシング:粒マスタード、白ワインビネガー、オリーブオイル、蜂蜜、塩、ブラックペッパー(各適量)

<調理手順>
1.トマトを画像くらいのサイズにカットする
2.パセリを細かく刻む
3.お皿にトマトを並べて、パセリを全体にトッピング
4.サウザンアイランドドレッシングをかける
5.ブッラータチーズを真ん中に置いたら完成

食べる時にブッラータチーズをカットしてください。

人参のシリシリ

簡単につくれて、大人も子供も大好きな人参のシリシリ。シャンパンのお供に最高の一品です。

<材料>
人参:3本
ツナ缶:1個(オイル漬け)
めんつゆ:適量
アーモンド:適量

<調理手順>
1.人参をスライサーで千切りにする
2.人参にツナ缶を油ごと入れて炒める
3.仕上げにめんつゆで味付け
4.アーモンドを砕いてトッピングしたら完成

シャンパーニュ・食材の購入方法

シャンパン:フランス シャンパーニュ ドゥラモット ブリュット

ブッラータ・チーズ

白ワインを楽しむ

シャンパンを楽しんだ後は、やはり白ワインですね。

白ワインと言っても、本当にたくさんの種類があります。今回は、あえてフランス縛りで統一したいと思います。

シャブリ

ワインに詳しくない方でも「シャブリ」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?

「シャブリ」は、フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区でつくられる辛口の白ワイン。

葡萄の品種はシャルドネ種で、冷涼な気候と石灰質な土壌のシャブリ地区でつくられるワインはフレッシュな酸味とミネラル感が特徴的です。

「牡蠣にはシャブリだ」なんて話を耳にしませんか?

これは、キンメリジャンと呼ばれるシャブリ特有の土壌に古代の牡蠣の殻が豊富に含まれているからなんですよね。

そのせいか、魚料理全般に「シャブリ」は合うというイメージが付いています。

「シャブリ」を置いているお鮨屋さんも多いですよね。

まあ「シャブリ」と言ってもいろいろな種類があるので、全ての「シャブリ」が牡蠣と合うというわけではありません。

酸味がシャープなものが合うと言われています。

おすすめの白ワイン:ドメーヌ・デ・マランド・シャブリ

今回おすすめしたいのは、ドメーヌ ・デ・マランド・シャブリです。

こちら私があるお鮨屋さんで飲んだ「シャブリ」なんですが、シャープな酸味の一方で、とても優しい果実味があって、とても美味しかったんです。

料理と合わせて飲んでもとても美味しいですし、「シャブリ」単体で飲んでも十分楽しめます。

こちらのドメーヌ・デ・マランドは、権威あるパリ・コンクール2020で、4つの金メダルを獲得して非常に注目されています。

そんなワインなのに、価格も比較的手を出しやすいレベル。これは、是非試していただきたい1本です。

白ワインに合わせる料理

ドメーヌ・デ・マランド・シャブリに合わせる手軽な料理を紹介させていただきます。

こちらも簡単で、美味しくて、映える(これ大事)!

まず、和の要素(薬味)をふんだんに取り入れた一品です。

鮪のブツの薬味盛り

<材料>
鮪の柵、または鮪のブツ:300g
大葉:20枚
みょうが:3個
小ねぎ:一束
牡蠣出汁醤油

<調理手順>
1.鮪を一口大にカットする(ブツの場合はそのまま)
2.大葉、みょうが、小ねぎをみじん切りにする
3.鮪をお皿に盛って、薬味3種をトッピング
4.牡蠣出汁醤油をかけて出来上がり

サーモンとトマトのマリネ

<材料>
•サーモンの柵
•トマト:2個
•ドレッシング:レモン汁、オリーブオイル、塩、胡椒

<調理手順>
1.サーモンを薄くスライス
2.トマトを薄くスライス
3.トマトにサーモンを重ねて皿に盛る
4.ドレッシングをかけて出来上がり

白ワイン・食材の購入方法

白ワイン:ドメーヌ ・デ・マランド・シャブリ

牡蠣出汁醤油

赤ワインでくつろぐ

さて、メインに合わせるのはやっぱり赤ワインですね。

シャンパーニュ、シャブリとフランスワインを紹介してきたので、赤もフランスワインにしましょう。

フランスブルゴーニュ地方の赤ワインはほとんどこの品種でつくられています。 何だと思いますか?

それは、ピノ・ノワールです。

聞いたことあるんじゃないでしょうか。

1,000円前後ではなかなか美味しいものが見つからない品種です。

今回は、ワンランク上の演出というテーマなので、ぜひ試してください。

おすすめの赤ワイン:メゾン ルロワ コトー ブルギニヨン ルージュ

今回おすすめしたいのは、メゾン ルロワ コトー ブルギニヨン ルージュ です。

1868年創業の名門ドメーヌ・ルロワ社の現オーナーである、ラルー・ビーズ・ルロワ女史(マダム・ルロワ)が運営するネゴシアンがメゾン・ルロワ。

ドメーヌ 自分でブドウの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまでを行う生産者
ネゴシアン 自分で畑を持たず、ブドウ栽培家やドメーヌからブドウや樽・タンクに入ったワインを購入して、醸造・熟成・アッサンブラージュ(ブレンド)して瓶詰めし、販売する生産者

つまり自社で栽培したぶどうでつくったワインではなく、自ら厳選して買い付けたワインをルロワ社のセラーで熟成させたワインということです。

マダム・ルロワは、ブルゴーニュ随一のテイスティング能力の持ち主と言われていますので、筆者もかなり期待して購入しました。

実は、このワインはピノ・ノワール100%ではなく、ガメイがブレンドされています。

ガメイは、みなさんもよくご存知のボージョレ・ヌーヴォをつくるぶどうです。 そのため、やや軽く、イチゴやチェリーのニュアンスを感じるとてもチャーミングなフレイバー。

ただ軽いだけでなく、しっかりと果実味もあり、ほどよいタンニンもあり、個人的にかなり好みです。

単品で飲んでも美味しいですが、料理に合わせやすいワインだと思います。

赤ワインに合わせる料理

メゾン ルロワ コトー ブルギニヨン ルージュに合わせる簡単な料理を紹介させていただきます。

筆者は、さっぱり食べたいので低温調理器でつくりますが、フライパンで焼いても美味しくできます。

両方のつくり方を紹介しますね。

牛肉(赤身)のロースト

<材料>
・牛肉:豪州産やアメリカ産のカイノミステーキなど、赤身肉がおすすめ
・付け合せの葉物:クレソンなど
・焼肉のタレ:上北農産加工 「スタミナ源 たれ」がおすすめ
・オリーブオイル(フライパンでつくる場合)

<調理手順(低温調理器の場合)>
1.牛肉に塩コショウする
2.ジップロックに焼肉のタレと一緒に入れて空気を抜く
3.低温調理器で54℃で1時間
4.薄めに切って、皿に盛り付ける

<調理手順(フライパンの場合)>
1.牛肉に塩コショウして、オリーブオイルでマリネする
2.フライパン(強火)で両面焼き目がつくように焼く
3.仕上げに焼き肉のタレで味付け
4.アルミホイルで包んでしばらく放置
5.薄めに切って、皿に盛り付ける

赤ワイン・食材の購入方法

赤ワイン:メゾン ルロワ コトー ブルギニヨン ルージュ

焼肉のタレ:上北農産加工 「スタミナ源 たれ」

低温調理器:BONIQ(ボニーク)

ホームパーティーのワインセレクト|まとめ

  • 「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方でつくられたものだけしか名乗ることができない
  • 「シャブリ」は、フランス・ブルゴーニュ地方のシャブリ地区でつくられる辛口の白ワイン
  • フランスのブルゴーニュ地方でつくられる赤ワインはほとんどピノ・ノワール種でつくられている
  • ボージョレ・ヌーボーは、ガメイ種からつくられる

※この記事は2021年11月時点の各社公式発表情報を元に作成しています。商品や金額が異なっている場合もございますのでご了承ください。
※また本記事に掲載の感想は、個人の感想です。

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