
ウォーターサーバーの衛生面を徹底解説。雑菌を防ぐ衛生機能の見方も紹介
ウォーターサーバーに雑菌が発生するって本当?
結論からいうと、確かにウォーターサーバーには雑菌が繁殖する可能性があります。水は水道水のように塩素消毒されていませんし、常に新しい水が供給されるわけではないためです。
でも、心配しすぎることはありません。日ごろから注意して、衛生的に使用すれば雑菌の繁殖は防げます。どのような点に注意をすれば良いのか、チェックしてみましょう。
きれいすぎる水が危ない?
ウォーターサーバーの水には、消毒用の塩素が含まれていないため、水道水のような独特なにおいや雑味がなく飲みやすいのが魅力です。おいしい水が飲めるのはうれしいことですが、塩素が含まれていない分、少しでも雑菌が混入すれば、時間の経過とともに繁殖してしまいます。
そのため、開封後は2週間程度で使い切るようにすると安心です。
給水口が菌の入り口になることも
給水口が露出していることで、必要なときすぐに水が使えるのはウォーターサーバーのメリットです。しかし、給水口にカバーがないということは、空気中の雑菌などが付着しやすい状態ともいえます。
水を注ぐ際に意図せず給水口に手が触れる、水の跳ね返りが付着する、こういったことで雑菌が付着します。この雑菌を放っておくと、繁殖してサーバー内部にまで入り込んでしまう恐れがあるのです。
きれいでおいしい水が出てくるはずの給水口が「菌の入り口」になっているなんて、想像しただけでも嫌ですよね。給水口は常に清潔に保つようにしましょう。
再利用ボトルは衛生面で問題なし?
ウォーターサーバーのボトルには回収して再利用する「リターナブルボトル」と、使い捨ての「ワンウェイボトル」があります。リターナブルボトルは回収後、きちんと洗浄・除菌をしたうえで再利用されます。
傷ついたボトルや汚れがひどいボトルは廃棄され、再利用されるのは検査を通過したボトルだけです。当然、リターナブルボトルでも衛生面の問題はありません。
使い回したボトルは気分的に避けたいという人は、その都度新品を使うワンウェイボトルを選ぶのがおすすめです。
衛生面で注目したいウォーターサーバーの除菌システム
ウォーターサーバーを選ぶときは、デザインや性能だけでなく衛生機能やメンテナンスサービスも意識したいもの。衛生面が気になる人がチェックしておきたい選び方のポイントを紹介していきます。
熱水を循環させるクリーン機能
ウォーターサーバーの内部は目視できず、自分では手入れができないため衛生面が気になるもの。そこでまず注目したいのが、サーバーの熱水を循環させて本体内部を熱殺菌する機能です。中には自動で定期的に衛生機能を作動させてくれる機種もあります。
メーカーによって機能名が異なり、搭載されている機種も限られますが、ウォーターサーバーを選ぶときにはぜひチェックしておきたい機能のひとつです。
紫外線の力で菌をやっつけるUV除菌機能
フレシャス「dewo mini」「SIPHON+」に搭載されているUV-LEDのイメージ
UV除菌機能とは、除菌効果のある紫外線(UV)を照射することで、サーバー内部を除菌する画期的システムです。メーカーによって名称や仕組みは異なりますが、先ほどの熱水を循環させる代わりに、紫外線を使うモノと考えてもらえればいいでしょう。
熱水による内部クリーン機能では難しかった部分まで除菌できるというのもポイントです。こちらも搭載されているメーカーや機種は限られます。
専門スタッフによるメンテナンスサービス
ウォーターサーバー本体に備わっている機能のほかに、専門スタッフによるメンテナンスサービスがあるとより安心です。1年~数年おきで定期的に実施することが多く、サーバー内部のクリーニングやパーツの点検、交換などをしてもらえます。
メンテナンスは基本サービスに含まれているメーカーなら無料で対応してくれますが、オプションの有料対応になるメーカーもあります。メーカー各社でバラつきがあるので、事前によく確認しましょう。
空気中の細菌をブロックする高性能エアフィルター
ウォーターサーバーの中には、水を使うたびに「ポコポコ」と空気がボトル内に入る仕組みのサーバーもあります。そのボトル内に入る空気にホコリや雑菌が混入しないよう、エアフィルターでブロックしています。
除菌加工が施されたフィルターや、空気清浄機と同等の性能を持つきめ細かな高性能フィルターなど、機種によってさまざまなので、検討中のウォーターサーバーにはどのような性能のフィルターが付いているのかチェックしてみてください。
空気が入りにくい使い捨てボトル
空気がボトル内に入るのは、硬いボトルを使うリターナブルボトルのサーバーがほとんどです。使い捨てのワンウェイボトルはペットボトルのように柔らかいので、水を使うたびにボトルが収縮し、空気はほとんど入りません。
空気が入らなければ、ホコリや細菌が入る心配も少ないので、より衛生的といえるでしょう。
コスモウォーターのワンウェイボトル
衛生面で選ぶならこれ!おすすめのウォーターサーバー
ウォーターサーバーの衛生機能について紹介しましたが、サーバーの種類が多くてどの機種がいいのか迷ってしまいますよね。ここからは、衛生機能やメンテナンスサービスに注目しておすすめのウォーターサーバーをご紹介します。
コスモウォーター| smartプラス
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:30cm / 奥行:34cm / 高さ:110cm |
カラー | ホワイト/ピンク/ブラック/ウッド/ライトウッド |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 4,104円 |
月額電気代 | 約474円~ |
コスモウォーターの水は採水から48時間以内に出荷される天然水。新鮮な水が届くというだけでもうれしいですが、「smart(スマート)プラス」には水の鮮度をキープする機能がダブルで付いています。
そのダブルの機能とは、独自の特許技術で、空気中の雑菌がタンク内に侵入するのを防ぐ「クリーンエア」と、熱水でウォーターサーバー内部を清潔に保つ「クリーンサイクル」です。クリーンサイクルは48時間ごとに自動で熱水を循環し、ウォーターサーバー内部を常に清潔に保ってくれます。
また、コンパクト設計のスリムな本体と、ボトル位置がサーバー下部なので水交換がラクにできる点もうれしいポイントです。カラーもスタンダードな白・黒のほか、ウォーターサーバーでは珍しい木目調など、設置場所に合わせて選べます。
チャイルドロックは「常時ロック」「常時フリー」「ボタンを押したときのみ作動」の3パターンの使い分けが可能。小さな子どもがいる家庭での安全に配慮しつつ、使いやすさも実現しています。
- 天然水が届くのは魅力的ですし、再利用しないボトルはクリーンで高ポイントです
- おいしいお水と足元でラクにボトル交換できる点が魅力です
- ウォーターサーバーの衛生面が不安でしたがクリーンエア機能があるので安心して購入しました
フレシャス|dewo mini
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:25cm / 奥行:29.5cm / 高さ:47cm |
カラー | メタリックブラック/スカイグレー/カッパーブラウン |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,651円~ |
月額電気代 | 約490円~ |
フレシャスの「dewo mini(デュオミニ)」は、業界最小クラスの卓上型でありながら、衛生機能面も優秀です。
特に注目はUVライトの照射で、定期的にタンク内や配管内をきれいにする「UV-LED」機能。サーバー内部の衛生を保ってくれることはもちろん、稼働中でも冷温水が使えるため、使いやすさを損なわない点がメリットです。
フレシャスでは富士、朝霧、木曽の3ヵ所で採水した天然水を提供していますが、「dewo mini」の場合は富士の天然水のみが対応しています。富士山の標高1,000m地点にある工場で採水された、バナジウムを含んだ軟水のミネラルウォーターです。
水の容器は無菌エアレスパックを採用。外気に触れにくいうえ使い捨てなので、衛生的です。水の量は、新鮮なうちに使い切ることを考慮した4.7リットル。水の交換頻度は増えますが、取り替え作業がラクになるというメリットもあります。
ほかにも、冷水と温水のタンクを分離したデュアルタンク構造や不要な電力の消費を抑えるSLEEP機能など、省エネ機能も充実。見た目はコンパクトながら多機能なサーバーです。
- 無菌エアレスパックは軽いので水の交換がラクなうえ、ゴミを捨てやすいです
- おしゃれな形でお湯と水が使えるだけでなく、節電もできるのでずっと使いたいです
- 以前使用していた床置き型は置く場所に困りましたが、こちらはどこにでも置けるので便利です
ウォータースタンド|プレミアムシリーズ ステラ
水の種類 | 水道水(RO水) |
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サイズ | 幅:26cm / 奥行:53cm(54.1cm) / 高さ:50cm ( )は受け皿使用時 |
カラー | ホワイト |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 約6,056円 |
月額電気代 | 約635円~ |
ウォータースタンドは水道直結型のウォーターサーバーです。水道と直接つないで使うため、水代は水道代のみ。ボトルを運んだり交換したりという手間もかかりません。
「プレミアムシリーズ ステラ」はウォータースタンドのフラッグシップモデルです。RO(アールオー)フィルターという不純物を約99.9%除去できる特殊なフィルターをはじめ、サーバー本体内に3つの高性能フィルターを搭載。水道水の残留塩素やサビだけでなく、細菌やウイルス、においまで除去し、RO水(純水)を作り出します。
気になる除菌機能は、サーバーが電解水を生成して1日1回除菌する「流路除菌」、配管からタンク内まで除菌洗浄する「循環除菌」、除菌ボトルを抽出口にセットして行う「コック除菌」の3つ。
フィルター交換と定期メンテナンスサービスは、6ヵ月ごとに専門のスタッフが訪問して対応してくれます。衛生管理を徹底しているので、衛生面が気になる人にぴったりです。
雑菌の防ぐには日々のクリーニングも大切
ウォーターサーバーを清潔に保つには衛生機能やメンテナンスサービスも重要ですが、それだけに頼るのはNGです。自分でも日々清掃して、より安心して使えるように心がけましょう。簡単にできるセルフメンテナンスをご紹介します。
本体表面の汚れを拭きとる
一見きれいに見える本体表面も、毎日使っているうちに指紋や手あか、水あかが付いています。1週間に1度くらいのペースで表面の汚れを拭きとりましょう。
アルコールスプレーを使い、ふきんやキッチンペーパーなどで拭いていきます。汚れがこびりついている場合は、ウェットティッシュなどできれいにしてから除菌をするのがおすすめです。
本体背面のホコリをとる
ウォーターサーバーは壁際に設置することが多いため、本体背面は普段あまり見えませんが、ホコリがたまりやすい場所です。放置していると不衛生なだけでなく、本体に熱がこもり水が冷却されにくくなってしまう可能性も。
月に1度くらいを目安にたまったホコリを掃除機で吸いとりましょう。背面は熱くなっていることがあるので、コンセントを抜いてから掃除をしたほうが安全です。
ボトルの差し込み口の水分を拭きとる
ボトルを交換するたびに行いたいのが、カビや雑菌が発生しやすい差し込み口の清掃です。ボトルを外したら清潔なふきんやキッチンペーパーで差し込み口の水分を拭きとり、アルコールスプレーを使って拭きあげます。
アルコールは直接かけるのではなく、ふきんやキッチンペーパーに吹きかけて使うようにしましょう。
給水口の汚れを拭きとる
普段は下からのぞき込まなければ見えない給水口の掃除も忘れてはいけません。周辺に跳ねた汚れがこびりついていたり、カビが発生していたりする可能性があるからです。最低でも週に1度、汚れたときはその都度拭きとってください。
誤って温水が出てしまうとやけどの危険があるため、チャイルドロックをかけてから掃除をします。細かい部分まできれいにできるよう、綿棒や清潔なブラシを使うのがおすすめです。
受け皿を取り外して洗う
ホコリや水あかがたまりやすい受け皿の掃除は週に1度が目安です。受け皿は取り外し可能な機種がほとんどなので、取り外してから食器用洗剤で洗います。硬い素材で洗うと傷が付く可能性があるため、食器用スポンジなど柔らかいものを使用しましょう。
洗い終わって設置する前にしっかり乾かすか、清潔なふきんなどで水分をしっかり取っておくのも大切なポイントです。
衛生面でおすすめのウォーターサーバー|比較表
ウォーターサーバーの衛生面まとめ
- ウォーターサーバーのボトルの水は殺菌や除菌がしっかりされているものの、使い方によっては雑菌が繁殖する可能性がある
- ウォーターサーバーを清潔に保つためには、定期的なセルフメンテナンスも大切
- ウォーターサーバーを選ぶ際は、衛生機能やメンテナンスサービスについてもよく調べてから検討しよう
もっとたくさんのウォーターサーバーを比較・検討したい人は
20社のウォーターサーバーを「水の種類」「デザイン」「コスト」の軸で比較した、以下の記事がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
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