
赤ちゃんの白湯は水道水でもいい?タイミングや作り方も紹介
監修
赤ちゃんや新生児に白湯は必要?
赤ちゃんや新生児にとって母乳やミルクは生後間もなく必要なものですが、白湯についてはどうなのでしょうか。
白湯の必要性は昔と今で異なる
数十年前までは赤ちゃんの水分補給のために、白湯を与えるのは普通だと認識されていました。しかし、現代の育児においては最初から白湯は必要ではないと産科や小児科から指導される傾向にあります。
たいていの赤ちゃんは母乳やミルクで十分に水分補給ができており、白湯が必要な状態ではないからです。
新生児に白湯は必要なし
特に生後28日までの新生児期は、栄養補給の観点から母乳やミルクだけを与えることが望ましいとされています。
白湯を与えはじめるタイミングとしては、離乳食をはじめる生後5~7ヵ月頃からか、もう少し早くあげてみたい場合でも、生後3ヵ月頃からにしましょう。
ただし、赤ちゃんが白湯を欲しがらないようなら、与える必要はありません。
赤ちゃんに白湯が必要なのはどんなとき?
基本的には赤ちゃんに白湯は不要だと前述しましたが、水分が足りていない様子が見られるなら、白湯を飲ませた方がいいといえます。では、実際にどんなときに白湯が必要なのでしょうか。
ミルクだけでは水分が足りないとき
母乳育児の場合は母乳で水分補給できますが、ミルク育児の場合は1日に赤ちゃんが飲めるミルクの量が決まっているため、さらに水分補給をさせたいときには白湯で調整します。
赤ちゃんに水分補給が必要なサインは、おしっこの回数や量が減ったとき、唇の周りが乾燥しているとき。外遊びや入浴で汗をかいたあとも、水分補給のタイミングです。
白湯にはミルクのように飲める量の制限はありませんので、欲しがるだけ飲ませても大丈夫です。ただしミルクをあげる前に飲ませてしまうと、ミルクを飲んでくれなくなってしまうので、優先順位としてはミルクをあげてから。ミルクだけでは水分が足りていないと思ったときにあげましょう。
便秘がちなとき
赤ちゃんにとっても便秘はつらいもの。排便するときに苦しそうだったり、お腹が張って固かったり、食欲がなく機嫌が悪かったり…。そんな様子が見られたら、便秘のサインかもしれません。
水分不足が便秘の一因でもあるため、便秘がちなときは白湯を与えてみましょう。白湯を飲むことで便が水分を含み、やわらかくなって排出しやすくなる可能性があります。ただし、必ずしも便秘が解消できるとはいえないため、無理に飲ませることはしないでください。
赤ちゃん用の白湯の作り方とは?
赤ちゃんが飲む白湯は、どのように作るのが望ましいのでしょうか。「お湯を沸かして冷ますだけ」と思われるかもしれませんが、赤ちゃん向けの白湯作りには、押さえておきたいポイントがあります。
水道水や浄水器の水でOK
厳しい管理のもと品質が保たれている日本の水道水は、白湯を作る水としても使えます。とはいえ、水道法で塩素消毒をすることが義務付けられているため、水道水には塩素や発がん性の恐れがあるといわれているトリハロメタンが入っています。そのため、白湯を作るには一度沸騰させてこれらを飛ばす必要があります。
一方、浄水器の水はフィルターでろ過することで塩素などを吸着しますが、その浄水性能は浄水器によってまちまちです。またフィルターの交換やメンテナンスを適切に行っていない場合は、しっかりと浄水できていない場合もあります。浄水器の水を使う場合でも、沸騰させてから白湯を作った方が安心できるでしょう。
10分以上沸騰させるのがポイント
では、白湯を作る方法やポイントを具体的に紹介します。
1. やかんや鍋に水を沸かして、ふたを開けた状態で10分以上沸騰させる
塩素は気化しやすいため沸騰させれば抜けますが、トリハロメタンは沸騰させることで2~3倍に増えてしまうというデータがあります。そのため、沸騰してから10分以上煮沸し続けることが大切。気化したトリハロメタンを逃がすために、やかんのふたを開けたままにすることもポイントです。蒸発でお湯の量が減るので、必要な量より多めの水を入れておきましょう。2. 35~37℃の人肌程度に冷ます
氷や水には塩素や雑菌が入っているかもしれないため、冷ます際は氷や水を入れないようにしましょう。3. 1日で飲み切る
保存期限は1日として、飲みきるようにしましょう。ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水はNG?
ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水でも、注意点をおさえていれば、赤ちゃんの白湯に使えます。
ミネラルウォーターは、加熱殺菌されている軟水(硬度100mg/L未満)であればOK。35~37℃の人肌程度に調整してから与えましょう。ミネラルの量が多い硬水は、赤ちゃんに適していないため推奨しません。
ウォーターサーバーの水も、製造過程で殺菌や除菌処理が済んでいるので、基本的には白湯としてそのまま使えます。温水に冷水を加えるだけで、いつでもすぐに人肌程度に調整できるので便利ですよね。ただし、サーバーの注水口などは雑菌が繁殖しやすいため、常に清潔に保つように注意しましょう。

白湯の飲ませ方や注意点は?
無理に飲ませない
機嫌や好みの問題で白湯を好まない赤ちゃんもいます。まずはスプーンなどで与えてみて、飲めそうかどうかをチェックしてください。飲みたがらない場合は、無理に飲ませなくて構いません。
飲むようなら哺乳瓶に入れて飲ませてあげます。離乳食をはじめていれば、ストローマグに入れて飲ませるのもいいでしょう。
与えすぎない
白湯を飲ませすぎるとミルクを飲む量が減ってしまうことがあります。ストローマグに入れると飲みやすいため、勢いよく飲み干してしまう赤ちゃんもいるでしょう。1回に与える量は約20mlを目安にし、タイミングにも注意してください。
麦茶でもOK
赤ちゃんの水分補給には、麦茶やタンポポ茶などのノンカフェインのお茶もあげることができます。煎茶やウーロン茶などはカフェインが入っているので避けましょう。
通常の麦茶より苦味が抑えられたベビー用の麦茶もあります。この場合も水出し用ではなく、白湯と同じように沸騰させ、塩素やトリハロメタンを除去したお湯で煮出すと安心です。

白湯にもミルク作りにもウォーターサーバーが便利
白湯作りで10分以上も沸騰させ続けるのは少々手間ですよね。ウォーターサーバーがあれば、白湯はそのまま温水と冷水を注いで温度調節するだけ。中には、ミルク作りに利用しやすい70℃のお湯に設定できる機能を搭載した機種もあります。
ここからは、赤ちゃんの白湯づくりに最適なウォータ―サーバーをミズラボ編集部がピックアップしてご紹介します。
フレシャス|Slat
水の種類 | 天然水 |
---|---|
サイズ | 幅:29cm / 奥行:35cm / 高さ:111cm |
カラー | マットホワイト/マットブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,186円~ |
月額電気代 | 約380円~ |
ポイント
- キッズデザイン賞受賞で、小さい子どもの手が届かないボタン配置
- エコ機能で70℃の温水が使え、赤ちゃんのミルクがスムーズに作れる
- 使い捨てボトルはサーバー下部に設置するから、交換がラク
フレシャスは、スタイリッシュなウォーターサーバー が多数そろっていることと、「FRECIOUS富士」「FRECIOUS木曽」「FRECIOUS朝霧高原」の3種類の天然水を取り扱っていることが特徴です(利用する機種により選べる天然水は異なります)。
グッドデザイン賞を受賞している「Slat(スラット)」は、部屋のどこに置いてもなじみやすいシンプルなサーバーデザイン。対応している天然水は、富士山の標高約1,000m地点で採水しているFRECIOUS富士です。富士山の玄武岩層から得た希少ミネラル「バナジウム」も含んだ硬度24mg/Lの軟水で、白湯やミルク作りにも最適です。
また、サーバー内に温水を巡らせて内部の衛生を保つ「フレッシュ機能」搭載で、いつでも新鮮でおいしい天然水が飲めます。エコ機能を使うとお湯の温度が70℃に設定され、節電できるだけでなく、赤ちゃんのミルク作りの適温にもなるため、一石二鳥です。
- かがまずに給水できる高さがいい! 操作ボタンも天面にあるので、子どもにいたずらされることもないです
- ボトルのセット位置が下部なので交換が簡単。ボトルも見えないからインテリアにももなじみます
- お湯を沸かさずに、0歳児のミルクや離乳食作りにすぐに使えて便利
うるのん|ウォーターサーバーGrande(床置型)
水の種類 | 天然水 |
---|---|
サイズ | 幅:27cm / 奥行:34.7cm / 高さ:131.9cm (ボトル装着時) |
カラー | ホワイト/ブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 4,230円~ |
月額電気代 | 約513円~ |
ポイント
- 「富士の天然水さらり」は、モンドセレクション「最高金賞」とITI国際優秀味覚コンテスト「優秀味覚賞(三ツ星)」のW受賞
- チャイルドロックに加えて全ボタン操作もロックできる、安心の二重ロック機能搭載
- 内部クリーン機能でウォーターサーバー内部の清潔をキープできる
うるのんの水は、富士山の麓で採れた天然水「富士の天然水さらり」。すっきりと飲みやすいのが特徴で、硬度29mg/Lの軟水のためミルク作りにも向いています。
「ウォーターサーバーGrande(グランデ)(床置型)」は、衛生機能、安全機能、省エネ機能を兼ね備えています。
内部クリーン機能で、ウォーターサーバー内の冷水タンクに熱水を巡らせて、サーバー内部を衛生的にキープ。赤ちゃんの白湯やミルクに使うことを考えても安心です。
チャイルドロックは、ボタンを3秒間タッチしないとお湯が出せない仕組みに加え、すべてのボタンをロックできる二重ロック機能つき。安全性が高く、万が一のやけどのリスクを減らせます。
エコモードを利用すれば温水の温度が60~70℃に。また、周囲が暗くなるのを感知して温水側のヒーターをOFFにするライトセンサー機能もあり、節電性に優れています。
タッチパネル式なので、赤ちゃんを抱っこしているときなど片手がふさがっていても操作が簡単に行えます。使い勝手の面でも魅力のあるサーバーです。
- タッチパネルや給水口、全体のデザイン、どれをとってもシンプルでお気に入り
- 内部クリーン機能やライトセンサー機能が付いているのはうれしい
- 水を飲みたいときもロックをかけたいときも、操作は片手でできちゃうから便利!
おすすめのウォーターサーバー|比較表
サーバー名 | フレシャス Slat | うるのん ウォーターサーバーGrande(床置型) |
---|---|---|
水の種類 | 天然水 | 天然水 |
サイズ | 幅:29cm 奥行き:35cm 高さ:111cm | 幅:27cm 奥行き:34.7cm 高さ:131.9cm |
カラー | マットホワイト/マットブラック | ホワイト/ブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,186円~ | 4,230円~ |
月額電気代の目安 | 約380円~ | 約513円~ |
公式 | 公式 | 公式 |
子育て世帯向けのキャンペーンも実施中
メーカー | 名称 | 対象 | 内容 |
---|---|---|---|
フレシャス | ママパパプラン |
|
|
うるのん | うるのん子育てプラン |
|
|
※キャンペーンには適用条件があります。詳細はメーカー公式サイトで確認してください。
赤ちゃんに白湯は飲ませるべき?のまとめ
- 赤ちゃんや新生児の水分補給は、基本的には母乳やミルクで行うため、無理に白湯を与える必要はない
- 月齢3ヵ月を過ぎた赤ちゃんには白湯を飲ませることができるので、水分が不足していそうな場合は、タイミングに注意して飲ませてみる
- 白湯に水道水を使う場合は、水を10分以上沸騰させたあとに、35~37℃程度に冷ましてから飲ませる必要があるが、ウォーターサーバーを使えば手軽に白湯やミルク作りが行える
もっとたくさんのウォーターサーバーを比較・検討したい人は
20社のウォーターサーバーを「水の種類」「デザイン」「コスト」の軸で比較した、以下の記事がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
※記事の内容は記事制作時の各社公式情報に基づきます。現時点の正確性を保証するものではございません。