水分補給におすすめの飲み物は?お茶がダメと言われる理由

2022年4月1日
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日ごろから意識的に水分を補給することは大切ですが、飲むものによっては逆効果な場合もあります。この記事では水の専門家・アクアソムリエの江口慶太さんにアドバイスをいただきながら、水分補給のポイントやおすすめの飲み物を解説します。

監修

江口慶太
江口慶太(アクアソムリエ)

浄水器メーカーに勤めたことがきっかけで、水にこだわりたい、という強い思いを持つようになり水の知識と味わいに関する資格「アクアソムリエ」を取得。その後、約1年かけて地球を⼀周し、世界各地の⽔やミネラルウォーターについて知識を深める。現在は、ウォーターサーバーメーカーに勤めるかたわら、水などで割って飲むイギリスの伝統的な飲み物・ハーブコーディアルのブランド「Mill」の展開をしている。

水分補給は運動中じゃなくても必須!

人間の体は約60%が水分で構成されており、この水分量がたった5%失われただけでも脱水症状や熱中症に陥り、10%を失うと筋肉のけいれんや循環不全を起こすとされています。

また、「喉が渇いた」と感じた時点ですでに1%程度の水分が失われている「脱水」の状態になっており、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞の可能性が高まります。体内の水分量を維持することは、これほど重要なのです。

身体機能を維持するためには一日に2.5リットルの水分が必要で、このうち飲み水としての摂取が推奨されている量は1.2リットルです。少ないように感じるかもしれませんが、日本人は平均的にコップ2杯分の水分が不足しているといわれています。

真夏日や運動中だけでなく、日ごろからこまめに水を飲むことが大切です。

江口慶太さん(アクアソムリエ)
朝一番の水は“奇跡の水”といわれているくらいなので、起床後にコップ1杯の常温の水を飲むことと、就寝前も脱水にならないようにコップ1杯の水を飲むようにしましょう。

※参照:「健康のため水を飲もう」推進運動|厚生労働省
※参照:こまめな補給が大切?気を付けたい水分補給のポイント|サワイ健康推進課

水分補給にお茶はダメって本当?

紅茶や緑茶など、カフェインが含まれるお茶を水分補給として飲むことは「利尿作用があるからよくない」との説もあります。しかし、お茶に含まれるカフェインの利尿作用については、近年ではさほど尿量に影響を与えないという研究結果が発表されています。

常識的な量であれば、水分補給としてカフェイン入りのお茶を飲んでも健康に悪影響を与えるようなことはないでしょう。

ただし、カフェインには覚醒作用があるため、睡眠の質を低下させてしまう可能性があります。1日数杯であれば問題ないともされていますが、就寝前の飲み物としては避けた方が安心です。

また、緑茶に含まれるタンニンには鉄分の吸収を妨げる効果があります。日ごろから貧血気味の人は、食事の前後に緑茶を摂取することは避けたほうがいいでしょう。

江口慶太さん(アクアソムリエ)
水出しで緑茶を出すと、お湯で淹れた場合と比べてカフェイン量が少なくなるのでおすすめです。

※参照:コーヒーと水分補給|ネスレ日本 企業サイト

水分補給の適切な方法は?

水分補給のポイントは、喉が渇いたと感じる前に、こまめに水を飲むことです。前述のとおり、「喉が渇いた」と感じたときにはすでに軽度の脱水状態になっています。水を飲んでから体に吸収されるまでに約20分必要とされていますから、早めの水分補給が大切です。

運動で汗をかく前後や入浴前後、食事中、仕事の休憩時間などに、コップ1杯(約200ml)の水を飲むようにしましょう。特に、真夏には就寝中にコップ1杯分もの汗をかくといわれていますので、就寝前後の水分補給も忘れないようにしてください。

しかし、たくさん水分を補給したいからといって、1度に大量の水を飲むことはおすすめしません。内臓に負担がかかってしまいます。また、冷水は内臓に刺激を与えて体を冷やしてしまうため、常温以上の水を少しずつ飲むようにしましょう。

江口慶太さん(アクアソムリエ)
むくんでいるときは水を控えた方がいいと思われている方が多いのですが、水分が足りずに体内の循環が悪くなり、むくんでいる場合もあります。水分補給はきちんと行いましょう。

※参照:健康を支える「水」。正しい飲み方って?|千葉県

水分補給におすすめの飲み物

日ごろの水分補給におすすめの飲み物を、4つご紹介します。

日常的に飲む水分としては、水が最もおすすめです。どこでも手軽に飲むことができるため、こまめな水分補給を習慣化しやすいでしょう。

中でも、常温水は体への負担が最も少なく、常飲に向いています。冷たい水の方がおいしいと感じるかもしれませんが、胃腸への刺激や負担が大きくなってしまうため飲みすぎには注意が必要です。

水道水でも問題ありませんが、安全で味のおいしい水を楽しみたいならウォーターサーバーが手軽でしょう。水の温度を調節できるものも多いため、常温水や温水をいつでも利用できる点もメリットです。

レモン水

味のない水をゴクゴク飲むことが苦手な人には、レモン水がおすすめ。作り方は、コップ1杯の水に1/2個分のレモンをしぼるか、スライスして加えるだけです。口の中がさっぱりして水をおいしく飲めるだけでなく、レモンに含まれたビタミンCによる美容効果や、香りによるリラックス効果が期待できます。

ただし、レモンは強い酸性なので飲み過ぎはNGです。胃に負担をかけたり、歯のエナメル質を溶かしたりする可能性があります。飲むのは1日1回にする、空腹時を避けるなど工夫して飲むようにしましょう。

スポーツドリンクや経口補水液

普段の水分補給は水で十分ですが、運動時には汗と一緒にナトリウムが失われます。水だけを摂取しているとナトリウム不足になってしまいますので、スポーツドリンクや経口補水液で水分とともに塩分や糖分も補給しましょう。

これらの飲料には運動時に最適な濃度の塩分や糖分が含まれていますので、薄めずにそのまま飲むようにしてください。

ただし、普段から常飲していると糖質や塩分、カロリーの摂りすぎになってしまうこともありますので、飲みすぎには注意しましょう。

ノンカフェイン飲料

カフェインの含まれる飲料が必ずしも水分補給にならないわけではありませんが、日常的に飲むにはノンカフェインの飲料が好ましいでしょう。

定番の麦茶のほかにも、ルイボスティー、コーン茶、たんぽぽ茶などには、ミネラルや鉄分も含まれています。さらに、渋みのもととなるタンニンが含まれていないため、子どもでも飲みやすい飲料です。

どうしてもお茶やコーヒーが飲みたい人は、「カフェインレス」や「デカフェ」と書かれているものを選ぶと、カフェインの摂取量を抑えられます。

江口慶太さん(アクアソムリエ)
炭酸水もおすすめです。炭酸水は血行をよくする働きがありますし、胃腸を刺激して便秘を解消したり、消化を助けたりする働きもあり、食欲がないときに少し冷やして飲むこともおすすめです。

水分補給におすすめできない飲み物

続いては、水分補給としておすすめできない飲み物をご紹介します。

アルコール

カラカラの喉に冷たいビールを流し込むのが大好きという人もいるかもしれませんが、アルコール飲料は水分補給としてはおすすめできません。

アルコールには強い利尿作用があり、摂取した以上の水分を体から排出してしまうため、かえって脱水状態になってしまうこともあるのです。さらに、体内でアルコールを分解する際に使われる酵素の働きにも、水が必要になります。

こうして水分不足に陥った体では、アルコールを分解することで発生するアセトアルデヒドの排出が滞り、二日酔いも起こりやすくなります。

飲酒中や飲酒前後には、水やスポーツドリンクで水分補給をするようにしましょう。

※参照:夏の水分補給が脳と心臓を守る「水を飲む習慣」で予防|保健指導リソースガイド

カフェインが多く含まれるもの

カフェインの持つ覚醒作用は、中枢神経系を刺激し、心拍数の増加や不眠症、吐き気などを引き起こす可能性があります。適量であれば集中力の向上や基礎代謝の促進といったメリットも期待できますが、摂りすぎは禁物です。

個人差が大きいことから、日本でも国際的にも適正な摂取量は設定されていませんが、カナダ保健省(Health Canada)では「健康な成人で1日400mg(コーヒーをマグカップ約3杯)まで」を目安としています。

コーヒー以外にも、緑茶や紅茶、コーラなどの清涼飲料水、エナジードリンクにもカフェインが含まれます。水分補給として大量に摂取することは避け、適量を楽しむよう心がけましょう。

※参照:カフェインの過剰摂取に注意しましょう|厚生労働省

糖質が多く含まれるもの

ジュースや甘い炭酸飲料も、飲み過ぎには注意が必要です。糖質を多量に含む飲み物を摂取しすぎると「ペットボトル症候群」「ソフトドリンクケトーシス」という症状が出ることがあります。

糖質を過剰摂取することで血糖値が急上昇し、飲めば飲むほど喉が渇くという悪循環に陥るものです。喉が渇く、トイレが近くなる(おしっこをしたくなる)、全身の倦怠感、重症になると意識障害が出ることもあります。

糖分の摂りすぎは肥満や生活習慣病の原因にもなりますので、適量を楽しむようにしましょう。

江口慶太さん(アクアソムリエ)
どうしても甘い飲み物が飲みたいという方には、硬水の炭酸水がおすすめです。水なので糖分は入っていませんが、不思議なことに甘く感じます。

水分補給におすすめのウォーターサーバー

水分補給の最も重要なポイントは「こまめに水を飲む」習慣をつけること。そのためには、おいしい水を自宅で手軽に楽しめるウォーターサーバーの導入も選択肢のひとつです。

毎日の水分補給に適した、おすすめのウォーターサーバーをご紹介します。

ウォータースタンド

水の種類水道水(浄水/RO水)
実質月額【24L】
(水+サーバー)
約3,856円~
月額電気代約150円~
サーバーラインナップ床置型:5機種/卓上型:7機種

ポイント

  • 水道直結型だから、たくさん飲んでも料金はほぼ定額
  • すべての機種で常温の水が使える
  • 重たいボトル交換が必要ないので、女性やシニアでも使いやすい

ウォータースタンドは水道直結型のウォーターサーバーを提供しています。サーバー本体に水道水を取り込み、高性能浄水フィルターがきれいでおいしい水を作るので、水を購入する必要がありません。

かかる料金はサーバーの月額レンタル料金と水道代、電気代のみ。料金の心配をすることなく、安全でおいしい水を楽しむことができるので、家族みんなで水を飲むことを習慣化しやすいでしょう。

ボトルの購入や交換作業が必要ないため、「購入を忘れてボトルを切らしてしまう」「ボトルが重たくて交換作業が大変」といった悩みも発生しません。

すべての機種で常温水を利用できることもポイントのひとつ。胃腸に負担をかけない常温水は、日ごろの水分補給に最適といえます。

  • 定額料金で好きなだけ使えるから、毎日たくさん水を使う家庭にはおすすめ
  • プロテインのために毎日2リットルは使っているけど、使いたい放題だから安心
  • 温水ロックがあるので、子どもにも安心。自分から進んで水を飲むようになってきた!

フレシャス

水の種類天然水
実質月額【24L】
(水+サーバー)
4,158円~
月額電気代約330円~
サーバーラインナップ床置型:6機種/卓上型:2機種

ポイント

  • 3つの採水地から直送された、異なる味わいの天然水を選べる
  • 機種によっては温水・冷水・常温水と、好みの温度を楽しめる
  • 「グッドデザイン賞」を受賞した、インテリア性と機能性を兼ね備えたデザイン

フレシャスの水は、富士、朝霧高原、木曽の3つの水源から採水した天然水です。採水地によって硬度や成分が異なるため、好みの味を選ぶことができます。安全が保障された味わい深い天然水を、家庭で手軽に楽しめることがフレシャスの特長です。

人気機種である「Slat(スラット)」なら、冷水と温水に加えて、常温水、高温水まで用途に合わせて温度設定ができます。水分補給に最適な常温水や、白湯にぴったりな70℃の温水を楽しめるので、水分補給の習慣づけにも役立つでしょう。

また、サーバー本体のデザイン性の高さも人気の理由のひとつです。「Slat」や「dewo(デュオ)」といった機種はグッドデザイン賞も受賞しており、口コミでも「スタイリッシュでおしゃれ」との声が多く見受けられます。

部屋になじむ、デザイン性の高いサーバーを置きたいと考えている人には、これらの機種がおすすめです。

※参照:【受賞歴多数!】フレシャスのウォーターサーバー|フレシャス公式サイト

  • シンプルでスタイリッシュなデザインが気に入っており、家に来た友達にも褒められます
  • 毎朝の白湯を習慣にしたところ、悩んでいた便秘も解消しました
  • 以前は水分を摂らなさすぎると夫に叱られていたけど、格段に水を飲む頻度が増えた!

プレミアムウォーター

水の種類天然水
実質月額【24L】
(水+サーバー)
3,974円~
月額電気代約500円~
サーバーラインナップ床置型:4機種/卓上型:1機種

ポイント

  • モンドセレクション2021にて「優秀品質最高金賞」を受賞した高い品質の天然水※
  • おいしさにこだわった「非加熱処理」の天然水
  • 「弱冷水モード」があるサーバーなら、ボタンひとつで飲みやすい温度に

※参照:プレミアムウォーターの実績|プレミアムウォーター公式サイト

プレミアムウォーターは、自然のミネラル成分を含んだ「ナチュラルミネラルウォーター」を提供する宅配水メーカーです。

厳選された国内の採水地から汲み上げた原水を、フィルターで丁寧にろ過・除菌して天然水を生産しています。弱アルカリ性の軟水で体に負担をかけにくいため、赤ちゃんにも安心です。

また、天然水の処理方法にもこだわりがあります。水を加熱処理すると、うまみを引き立てるといわれている「溶存酸素(水に溶け込んでいる酸素)」が減少してしまいます。そのため、生産管理が難しい非加熱処理で溶存酸素を維持し、水本来の味わいを残しているのです。

その結果、プレミアムウォーターの天然水は品質を審査する「モンドセレクション」で高い評価を受けています※。

水分補給を習慣化したい人には、弱冷水モードのある「cado×PREMIUM WATER(カドー×プレミアムウォーター)ウォーターサーバー」がおすすめです。体を冷やさず、常飲に適した温度で楽しむことができます。

※参照:プレミアムウォーターの実績|プレミアムウォーター公式サイト

  • 配送スケジュールや量の変更をアプリからできるのが便利で気に入っている
  • 子どものミルクもラクに作れるようになったし、何より水がすごくおいしい!
  • 前はペットボトルの水を買っていたけど、ゴミ捨てが面倒だった。値段も今の方がお得

おすすめのウォーターサーバー|比較表

メーカー名ウォータースタンド
フレシャス
プレミアムウォーター
水の種類水道水(浄水/RO水)天然水天然水
実質月額【24L】
(水+サーバー)
約3,856円~4,158円~3,974円~
月額電気代の目安約150円~約330円~約500円~
サーバーラインナップ床置型:5機種/卓上型:7機種床置型:6機種/卓上型:2機種床置型:4機種/卓上型:1機種
公式

水分補給におすすめの飲み物まとめ

  • 水分補給は、喉が渇いたと感じる前に、こまめに水を飲むことがポイント
  • お茶などのカフェインを含む飲料も水分補給になるが、飲み過ぎはNG
  • 水分補給を習慣化したい人はウォーターサーバーを導入するのがおすすめ

もっとたくさんのウォーターサーバーを比較・検討したい人は

20社のウォーターサーバーを「水の種類」「デザイン」「コスト」の軸で比較した、以下の記事がおすすめです。ぜひ参考にしてください。

※記事の内容は記事制作時の各社公式情報に基づきます。現時点の正確性を保証するものではございません。