
ウォーターサーバーをお湯の温度で比較!「ぬるい」ときの対処法もご紹介
ウォーターサーバーのお湯はぬるい?
ウォーターサーバーを使っていてありがちなのが、「お湯がぬるい」という不満です。ぬるいと感じる理由を確認しておきましょう。
ぬるい理由①機種ごとに設定温度が異なる
ウォーターサーバーのお湯は、機種によって設定温度に差があります。いくつかの機種をピックアップしてみましょう。
メーカー|サーバー名 | お湯の温度 |
---|---|
クリクラ|クリクラ省エネサーバー | 約75~85℃ |
フレシャス|Slat | 約80~85℃ |
プレミアムウォーター|スリムサーバーIII | 約85℃ |
ウォータースタンド |ナノシリーズ ネオ | 約85~93℃ |
アクアクララ|AQUA WITH | 約85~95℃ |
このようにお湯の温度は機種による差が大きいため、「カップ麺をウォーターサーバーのお湯で作ったら、おいしくできなかった」ということも起こりえます。
ぬるい理由②タンクの容量が少ない
ウォーターサーバーのお湯は、ボトルの水を温水用タンクで温めたものです。お湯を使えば、使った分の水がボトルから温水タンクへ移るため、湯温が下がります。連続して使い続けると加熱が追いつかず、ぬるいお湯になってしまうのです。
お湯を一度にたくさん使いたい人や、お湯を使う機会が多い場合は、温水タンクの容量が大きい機種を選ぶようにしましょう。
【用途別】ウォーターサーバーの選び方
ウォーターサーバーは水分補給だけでなく、お茶を淹れたり料理に使ったり、赤ちゃんのミルク作りをしたりと、幅広い用途に使えます。
しかし、機種によってお湯の温度や機能に差があるため、用途と機種の組み合わせによっては「使いにくい」と感じてしまうかもしれません。「リヒート(再加熱)機能」や「エコモード」の有無で扱えるお湯の温度は変わってくるので、チェックしておきましょう。
リヒート・再加熱機能とは
「リヒート(再加熱)機能」とは、一時的にお湯の温度を上げる機能です。通常だと80~85℃程度でキープされている温水を、90~95℃程度まで高めることができます。
エコモードとは
「エコモード」とは、お湯の温度を70℃程度に下げ、消費電力を節約する機能です。省エネできるだけでなく、ぬるめのお湯が必要なときにも役立ちます。
カップ麺などインスタント食品に使う
カップ麺やお湯に溶かすスープなどのインスタント食品の多くは、「熱湯」で調理することが推奨されています。熱湯とは沸騰する直前もしくは沸騰した直後のお湯のことで、温度でいえば95~100℃です。
ほとんどのウォーターサーバーの湯温は、インスタント食品に適した温度より低いため、おいしく作るには少し足りません。ウォーターサーバーのお湯をインスタント食品に使うことが多いなら、再加熱(リヒート)機能がついているものや、コスモウォーターのECOTTOのように100℃の熱湯が沸かせる機種がおすすめです。
インスタントコーヒーに使う
インスタントコーヒーの抽出に適した水温は90℃前後とされています。高温で淹れることで濃厚でしっかりとした味わいになりますが、温度が高すぎると苦味や渋味が強くなりすぎ、おいしさよりも飲みにくさを感じることも。反対に低い温度で淹れると苦味や渋味は抑えられ、酸味を感じつつマイルドな味わいになります。
お茶・紅茶・ハーブティーに使う
下記表のとおり、お茶は種類によって適温が異なります。
お茶の種類 | お湯の温度 |
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玉露 | 約40~60℃ |
煎茶 | 約90℃ |
ジャスミン茶 | 約90℃ |
ウーロン茶(青茶) | 約90~95℃ |
紅茶 | 約95~100℃ |
ほうじ茶 | 約95~100℃ |
基本的に紅茶やほうじ茶など香りを楽しむものは高温、玉露をはじめ旨みを味わうものは低温と覚えておきましょう。
さまざまなお茶を楽しみたいのであれば、リヒート機能が搭載されている機種を選ぶと、便利です。ぬるめのお湯が必要なときは、冷水を混ぜたり器に移し替えたりすることで冷ますことができます。
赤ちゃんのミルクに使う
赤ちゃんのミルクは、70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かしてから、人肌の温度にする必要があります。熱湯でも作ることはできますが、冷ますことを考えると、約70℃のお湯が出せるエコモード付きの機種が便利です。
白湯に使う
白湯とは、沸騰させてから冷ましたお湯のことを指します。1回沸騰させるのは、塩素などの不純物を取り除くためです。
ウォーターサーバーの水は出荷前に殺菌処理やろ過が済んでおり、水道水のように塩素が入っていないため沸騰させる必要がありません。ボトルをセットしておくだけでおいしい白湯を味わうことができます。
ウォーターサーバーのお湯は約80~90℃が標準なので、白湯として飲むには少し熱いです。冷水を混ぜて飲むか、約70℃でキープできるエコモード搭載の機種を選ぶといいでしょう。
ウォーターサーバーの電気代について
ウォーターサーバーは、冷蔵庫のように常にコンセントにつないで使う家電のため、電気代がかかります。1ヵ月の電気代は機種によって異なりますが、だいたい500~1,000円程度が一般的です。
エコモードを搭載している機種は、夜間にヒーターをオフにしたり、キープするお湯の温度を低くしたりすることで、消費電力を抑えられます。再加熱(リヒート)機能は内部のヒーターによって温水を加熱する仕組みのため、使う回数が多ければ多いほど電気代がかかります。
お湯がぬるいのは故障?確認すべきこと
ウォーターサーバーのお湯は、内部のヒーターで作られます。お湯が出ないときや温度が普段よりぬるいときは、コンセントが抜けてないか、電源がオフになっていないかを確認しましょう。
電源が問題なければ、説明書を読み、次の項目も確認してみましょう。異常が見られないのにぬるいときはヒーターの故障が考えられますので、メーカーへ連絡してください。
加熱時間が不十分
お湯を大量に使った直後は、ボトルからタンクへ移された水を温める必要があり、一時的に温水の温度が下がります。温水タンクの容量が少ない機種や、温めるのに時間がかかる機種では起こりがちな現象ですので、しばらく待ってから再度温度を確かめましょう。
ボトルの水の残量がない
温水が出ないときは、水のボトルが空でタンクへ供給されていない可能性があります。水のボトルが外から見えない機種は残量が確認しづらく、気付かないうちに空になっていることもあります。
温水タンクの残量が少なくなると、空炊き防止のためお湯が出なくなる機種が多いので、水の残量には注意が必要です。
お湯の温度で選ぶおすすめウォーターサーバー
ここでは再加熱機能やエコモードを備えた機種をご紹介します。ライフスタイルに合わせたウォーターサーバー選びの参考にしてください。
プレミアムウォーター|cado×PREMIUM WATER ウォーターサーバー
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:30cm / 奥行:38.6cm / 高さ:116cm |
カラー | ブラック/ホワイト/ボルドー |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,074円~ |
月額電気代 | 約670円~ |
ポイント
- お湯の温度を一時的に90℃まで引き上げる「再加熱機能」つき
- 電気代を約2割カットできる「エコモード機能」を搭載
- 温水タンクの容量が2リットルと大きめ
プレミアムウォーターの「cado×PREMIUM WATER(カドー×プレミアムウォーター)ウォーターサーバー」は、再加熱機能(リヒート機能)やエコモード機能が搭載されているウォーターサーバーです。
再加熱機能を使うことで、通常時は約83℃にキープされているお湯の温度を一時的に約90℃まで引き上げることが可能。温水タンクの容量も2リットルと大きめで、お湯を一度にたくさん使えます。
さらに「弱冷水モード」なら、冷水の温度を約15℃にできるので、冷たすぎる水が苦手な人にもおすすめです。さらに約20%の省エネが可能な「エコモード」や、タンク内を清潔に保つ「加熱クリーンシステム」といった、あるとうれしい機能も搭載されています。
- デザインが素敵で、新生児のミルクづくりに役立っています
- 重たい水を持ち上げなくていいので助かっています
- 水がおいしいので使い続けています
クリクラ|クリクラFit
水の種類 | RO水(ミネラル添加) |
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サイズ | 幅:24.5cm / 奥行:38.3cm / 高さ:98.7cm (ボトルカバー、ボトル未装着時) |
カラー | クールホワイト/ブルーブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 3,640円~ |
月額電気代 | 約1,000円~ |
ポイント
- 再加熱機能でお湯を最高93℃まで加熱できる
- スタイリッシュかつスリムで狭いスペースにも設置しやすい
- 水受けトレイが4wayで使いやすい
クリクラの「クリクラFit(フィット)」は、横幅24.5cmのスリムさとシンプルなデザインで、リビングやダイニングにも設置しやすいウォーターサーバーです。
最短約30秒でお湯を90℃以上に加熱できる「再加熱機能」は、「あり」か「なし」かを選択できます。再加熱機能なしのサーバーは初回金が2,200円、再加熱機能ありは初回金が4,400円と異なるので、注意しておきましょう。
温水タンクは2リットルと大きめで、お湯を一度にたくさん使いたいときにも便利です。電気代の目安は1ヵ月で1,000円程度。給水口やボトルの差し込み口が抗菌加工済みなので、衛生的です。
- デザインがいいし、停電時でも常温の水なら使えるので安心です
- ボトルカバーを付けられるスタイリッシュな見た目が気に入っています
- 朝一で白湯を飲むのに使っています
コスモウォーター|ECOTTO
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:31cm / 奥行:34.8cm / 高さ:129cm |
カラー | ホワイト/ブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 4,104円 |
月額電気代 | 約125円~ |
ポイント
- 電気ケトルを一体化させたユニークなウォーターサーバー
- お湯は必要なときに必要な分だけ沸かすシステムで無駄がなく、1ヵ月の電気代は約125円から
- 本体下部に予備のボトルを収納できるので、見た目もすっきり
コスモウォーターの「ECOTTO(エコット)」は、冷水機能の付いたウォーターサーバーと、電気ケトルが一体化したユニークな機種です。
お湯は使いたいときに使いたい分だけケトルで沸かすため、100℃の熱湯が使えます。カップ麺やインスタント食品を使うことが多い人にとっては、便利な機種でしょう。ケトルはサーバー内部に収納できるので見た目もスッキリしています。
ほかのウォーターサーバーのようにお湯をすぐに使えるわけではありませんが、温水と冷水の機能を分けることで消費電力を大幅にカット。1ヵ月の電気代は125円程度と、ほかのウォーターサーバーと比較してかなり安く抑えられます。
水は国内の採水地から直送される天然水です。
- 便利なうえに電気代が安上がりで助かっています
- ミネラルウォーターを買うよりお得で、コーヒーや水割りを作るのに役立っています
- お水が天然水でおいしいです
フレシャス|dewo mini
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:25cm / 奥行:29.5cm / 高さ:47cm |
カラー | メタリックブラック/スカイグレー/カッパーブラウン |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,651円~ |
月額電気代 | 約490円~ |
ポイント
- 棚の上やキッチンカウンターなどにも設置しやすいコンパクトサーバー
- 3つの省エネ機能により1ヵ月の電気代は約490円程度
- 静音設計で動作音が小さく、一人暮らしの部屋や寝室にも置きやすい
フレシャスの「dewo mini(デュオミニ)」は、卓上型のコンパクトなウォーターサーバーです。「エコモード」「SLEEP機能」「デュアルタンク」という3つの省エネ機能により、1ヵ月の電気代は約490円程度となっています。
エコモードを使うとお湯の温度が約70℃になります。節電になるうえに赤ちゃんのミルクづくりにも最適です。
SLEEP機能は、部屋の明るさを感知して温水のヒーターを自動でオフにするものです。長時間使わないときに、高い節電効果を発揮します。冷水と温水のタンクが分離しているデュアルタンクシステムもエネルギー効率を高めています。
使用する水は、富士山の標高約1,000mで採水される天然水「フレシャス富士」。容量4.7リットルのコンパクトなパックで交換も簡単です。
- ウォーターサーバーのサイズだけでなく水パックも小さいので交換がラクです
- 水がパック入りでゴミが少なく済みます
- これまで置き場所が悩みだったのですが、この機種に変えて解決しました
アクアクララ|AQUA WITH
水の種類 | RO水(ミネラル添加) |
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サイズ | 幅:32cm / 奥行:32cm / 高さ:134.4cm(バリスタ50)、133.5cm(ドルチェグストジェニオアイ) |
カラー | ブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,008円~ |
月額電気代 | 約475円~ |
ポイント
- 冷水・温水のウォーターサーバーとコーヒーマシンが一体になっている
- 「ECOモード」使用で消費電力を約45%削減可能
- ボトル設置はサーバー下部なので交換がラク
アクアクララの「AQUA WITH(アクアウィズ)」は、ウォーターサーバーとコーヒーマシンが一体となったユニークな機種です。ボトルの水を使ってコーヒーを淹れられるので、コーヒーのためにわざわざ水やお湯を用意する必要がありません。
コーヒーマシンは「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ50」と「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」の2つから選択できます。
水は特殊なフィルターで不純物を極限までろ過したピュアウォーターに、ミネラルをバランスよく加えたRO(アールオー)水。おいしい冷水・温水・コーヒーを手軽に楽しめます。
また、「ECOボタン」を押すだけで省エネ運転モードになり、消費電力を約45%削減可能です。ECOモード中はお湯が通常より低い70~75℃となり、赤ちゃんのミルクづくりにも役立ちます。
- 忙しい朝にお湯やコーヒーがすぐに準備できて便利です
- ボトルの水をコーヒーに使えるので、コーヒーを準備するためにわざわざ水を入れる必要がありません
- ボトルが下入れで注出口が上にあり、使いやすいです
フレシャス|Slat +cafe
水の種類 | 天然水 |
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サイズ | 幅:29cm / 奥行:35cm / 高さ:111cm |
カラー | マットホワイト/マットブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,516円~ |
月額電気代 | 約380円~ |
ポイント
- 冷水・温水・常温水のウォーターサーバーとコーヒーメーカーが一体になっている
- コーヒーメーカーには専用のドリップポッドのほか、市販の豆も使える
- 「リヒートモード」でお湯を約90℃に加熱できるほか、「エコ機能」で約70℃設定も可能
フレシャスの「Slat+cafe(スラット+カフェ)」は、冷水・温水・常温水が使えるウォーターサーバーにコーヒーメーカーがプラスされた機種です。専用のドリップポッドはコーヒーのほかに紅茶、緑茶もラインナップ。市販のコーヒー豆を使って、粉から淹れることもできます。
さらに通常時80~85℃のお湯を約90℃にまで加熱する「リヒート機能」や、約70℃に下げて省エネする「エコ機能」の両方を搭載。水のボトルはサーバー下部に設置するので、交換の負担も軽減できます。水はこだわり抜かれた天然水で、おいしい水で淹れたコーヒーを楽しむことができます。
- コーヒーを淹れるのが格段にラクになりました
- ボタンが上部にあり子どもの手が届かないので安心です
- デザインが良く、お水もおいしいです
おすすめのウォーターサーバー|比較表
サーバー名 | プレミアムウォーター cado×PREMIUM WATER | コスモウォーター ECOTTO | フレシャス dewo mini | アクアクララ AQUA WITH | フレシャス Slat+cafe |
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水の種類 | 天然水 | 天然水 | 天然水 | RO水(ミネラル添加) | 天然水 |
サイズ | 幅:30cm 奥行き:38.6cm 高さ:116cm | 幅:31cm 奥行き:34.8cm 高さ:129cm | 幅:25cm 奥行き:29.5cm 高さ:47cm | 幅:32cm 奥行き:32cm 高さ:134.4cm(バリスタ50)、133.5cm(ドルチェグストジェニオアイ) | 幅:29cm 奥行き:35cm 高さ:111cm |
カラー | ブラック/ホワイト/ボルドー | ホワイト/ブラック | メタリックブラック/スカイグレー/カッパーブラウン | ブラック | マットホワイト/マットブラック |
実質月額【24L】 (水+サーバー) | 5,074円~ | 4,104円 | 5,651円~ | 5,008円~ | 5,516円~ |
月額電気代の目安 | 約670円~ | 約125円~ | 約490円~ | 約475円~ | 約380円~ |
公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
ウォーターサーバーのお湯はぬるい?のまとめ
- ウォーターサーバーのお湯は機種によって75℃程度のものから100℃まで加熱できるものまで幅がある
- お湯がぬるいと感じるときは、加熱中ではないか、水の残量が少なくないか、エコモードになっていないかを確認
- 再加熱(リヒート)機能やエコモード機能が付いた機種なら、幅広い温度のお湯を手軽に用意できる
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